能ある鷹は爪を隠す
古くから日本に伝わることわざで、その意味は
「才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしないというたとえ。」
である。
XF56mm F1.2レンズを手放し、代わりに入手したXF60mm F2.4レンズは、まさに”能ある鷹”と呼べるレンズと言える。
このXF60mm F2.4は、一見しただけではごく普通の単焦点レンズにしか見えないが、このレンズは接写ができるマクロレンズ。
他メーカーのマクロレンズは、それがマクロレンズであることがわかるように、レンズに「MACRO」や「Micro」という表記がされているのが普通である。
ところが、富士フイルムのXF60mm F2.4にはそのような表記がなく、見た目からはマクロ機能を持っていることがわからない。
XF60mm F2.4は、XFレンズの最も初期にラインナップされたレンズのひとつで、2012年に発売された古参レンズ。
その後、多数の新しいXFレンズがラインナップされていったが、XF60mm F2.4はXFレンズシリーズの中で、いまだ最高レベルのシャープネス(解像力)を持っているとされている。
実際に自身でも使用してみたが、謳われているキレの良さに偽りはなかった。
被写体という獲物を鋭く捉えるその”爪”に、心を奪われずにはいられない。
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