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臆病者
- MASA884
- 2017年6月8日
- 読了時間: 1分
閉じられたシャッターが並ぶ商店街で、まだいくつかのお店が開いている。
そのうちのひとつの店先で見かけた、おばあちゃん。
写真では判りにくいが、左手の薬指には指輪を召している。
おばあちゃんのこの光景は、僕が小さい頃の祖母にとても似ていた。
祖母が亡くなった時、生前に話し足りなかったことをすごく後悔した。
今、話しかけたらごく普通にあの頃のようにこちらを振り向いてくれそうな気がする。
それでも話しかけられないのは、祖母ではないと気づかされることで、
心の内からイメージが去ってしまうのを恐れてしまったからだ。

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