歪みの中の肖像
前回記事で訪れた釜ヶ崎では、ある一人のおっちゃんのポートレートも撮影した。 写真は、1時間ほど話し込んだあとで撮らせてもらった一枚。 僕は、釜ヶ崎について知りたかったこと、おっちゃんのことについて聞いたりした。 おっちゃんは御年77歳で、釜ヶ崎に住んで40年になるという。...


釜ヶ崎
”日本唯一のスラム街”といわれる、大阪の釜ヶ崎を訪れた。 あいりん地区ともいわれるこの地域は、日雇い労働者やホームレスが溢れ、軽い気持ちで訪れるような場所ではない。 仲間内からはカメラをぶら下げて歩いていたら、絡まれたとか追いかけられたとかそんな話も耳にする。...


西成
そこは明らかに特異な”空気”が漂っていた。 すれ違う人が「怖い」と感じる。 後ろから迫ってくる足音に神経が逆立つ。 釜ヶ崎を目指して向かったものの、国道の向こう側に垣間見えた”街”の空気に足がすくんでしまった。


堀江
湊町界隈から、お洒落さんと家具が集まる街、大阪・堀江でのスナップ。 レンズは、ニコンの「Ai NIKKOR 28mm F2.8」をマウントアダプターで使用しました。 画角は35mm換算で42mm相当。 標準レンズとしての扱いやすい画角もさることながら、ニッコールの真面目な写...


煩悩
大阪は河南町にあるとあるお寺。 撮影を終えてお寺を出ようと帰る途中、買い出しから戻ってきたお寺のお坊さんと出会った。 一言挨拶をすると、 「良い所でしょう。座禅をされていってはいかがですか。」 と、お坊さん。 苦笑した僕を見て、お坊さんは微笑みながら何も言わずお寺へと戻って...


嗅覚
”この先には、きっとありそう・・・” たまたま出くわした分岐路でどちらを進むか立ち止まった時、そんな直感がよぎる。 梅雨入りした雨の降る中、人里離れた山中で出会ったとあるお寺。 雨に濡れた草木はコントラストがあがり、命の存在をより色濃くみせる。...


光景
ちょうど太陽が頭上にくる時間帯、街には様々な影が落ち込む。 肉眼で見るものは風景であり、ファインダーで見るものは光景である。

